簿記3級に5日間で合格するためにやったこと

 入社の都合で、日商簿記3級を受けることになり、かろうじて合格した。

 受けなくても入社はできるが、会社から推奨されたのと、簿記の知識はつけておいて損はないと思っていたので受験した。卒業旅行や他の資格試験の勉強も有り、5日間しか時間が取れなかった。というのは言い訳で、1ヶ月前から少しでも時間を確保してコツコツと取り組むべきであった。今後は仕事に時間を奪われて中々勉強など出来ないから、尚更そうすべきであった。とはいえかろうじてではあるが合格できたので、その勉強法を記していく。

 なお本記事の読者対象は、簿記の勉強にあまり時間を割けない学生である。

balance sheet okbalance sheet ok / Philippe Put

テキスト

 実際に本屋に足を運んで、Amazonのレビューも確認した結果、『わかる! できる! うかる! 日商簿記3級商業簿記テキスト+問題集+模擬試験』と『わかる! できる! うかる! 日商簿記3級 過去問攻略ナビ』の2冊を購入した。最も分かりやすかったのと、時間がなかったので過去問の量はあまりなくても良いだろうという判断でこの2冊とした。また、値段もかなり手頃で、結果的にかなりのコストパフォーマンスとなった。

MoneyMoney / GotCredit

勉強法

 ほとんどテキストに推奨されている通りの勉強法で行ったが、時間の関係でかなりスリムに、効率よく絞って勉強した。また1日の勉強時間はだいたい4〜6時間程度である。

1日目 テキストを読む

 まずはテキストをすべて読みきった。分からないことはあまりなかったが、理解し難いところがあってもとりあえず読み進めることにした。とりあえず1周することを重視して、さらさらと読み進めた。

2日目 テキストを読む(2回目)& 基本問題を解く

 次はテキストをもう一周読んだ。とはいっても大体理解しているところはさらっと流して、理解し難いところを重点的に読み進めた。やはり1周で終わるのではなくもう1周すると理解もだいぶ進み、これが後の3日間に活きていたと思う。

 読み終えたら、テキストに掲載されている基本問題を全て解いた。実践してみると結構解けないもので、若干の焦りを感じた。ただ最初は解けなくても答えと解説をじっくり見て、問題の部分をもう一度テキストで振り返ったりしながら解き進めた。そのおかげもあって、理解はかなり進んだ。

3日目 基本問題を解く(2回目)& 過去問攻略ナビを活用する

 基本問題をもう一度解いた。ほとんどの問題は昨日の成果もあって解けるようになっていたのが実感できた。

 ただ、本試験の問題を全く把握していなかったことに気付き、過去問をちらっと覗いてみたらなかなか難しそうだと判明し、過去問集に掲載されている『過去問攻略ナビ』を読み進めた。

攻略ポイントは、問3と問5に集中すること

 『過去問攻略ナビ』によると、だいたい30点ほど配点される問3と問5をまず解くことを勧めていた。合格点は70点だから、これらを満点クリアすればあとは余裕となる計算であり、これが簿記3級の難易度を下げている。

 時間もなかったので、問3と問5に的を絞ることにした。なので『過去問攻略ナビ』も問3と問5の部分を徹底的に読み、残りは軽く読み流した。

4日目 厳選過去問を解く & 実力アップ問題を解く

 過去問に掲載されている厳選過去問と、テキストに掲載されている実力アップ問題を解いた。なお、これらは問3と問5に該当するもののみを解いた。

 また、問5に関しては「精算表の作成問題」か「財務諸表の作成問題」のいずれかが出題されるのだが、「財務諸表の作成問題」は10回に1回くらいの確率でしか出題されていないので、無視した。ちなみにこれが命取りになりかけた。

5日目 過去問を1回分解く

 過去問題集に掲載されている3つの過去問のうちの1つを全力で解いてみた。ほんとは丸々3つやるのがふさわしいが、そんな体力とやる気は無かった。

 また、掲載されている過去問題は難易度が「易しい・ふつう・難しい」となっているのだが、「易しい」(全国合格率49.8%)を選んだ。前日にしっかりと合格点を取って自信をつけるのが狙いだった。その結果90点を取れて、拍子抜けしてしまい、これまた命取りになりかけた。

6日目 試験日

 前日に受験票の確認をしたが、「原価計算」や「売価計算」の付いている電卓は禁止されているのが判明し、私の電卓にはそれが付いていた。なので急遽使いにくそうな小さなサイズの電卓を用意して臨んだが、正直使いにくすぎてスピードが落ちてしまった。

 また、最悪なことに、問5が「精算表」ではなく「財務諸表」の作成問題であった。これを見た瞬間死んだと思ったが、ここでやる気を失っても5日間がムダになるので、足掻くことにした。

 ただ試験が終わって解答速報をもとに見直してみると、運が良ければいけるんじゃないかというくらいのギリギリさだった。最悪なことに問1が2問しか正解していなかったが、問2と問4はわりと解けており、結局は問3と問5の配点に頼ることになった。

結果

 期待していなかったが、合格していた。本当に運が良かったのだと思う。まだ成績表は見れないのだが、恐らく70〜72点くらいだろう。ひとまず良かったし、とりあえず簿記の基礎を抑えられたことが何よりの成果である。

 ただ3級は基礎中の基礎で実践に役立つかどうかは不明であり、また『資格取得について考える~社会人生活17年間で最強の資格は日商簿記2級でした。』を読んで簿記2級にも挑戦したくなった。

注意したこと

前払◯◯・前受◯◯・未収◯◯・未払◯◯の位置

 「前払家賃」などの「前払◯◯・前受◯◯・未収◯◯・未払◯◯」の勘定科目はなかなか覚え辛く、精算表の作成で何度かミスをしていたので、無理やり頭に叩き込んだ。これをミスるだけで配点を失うことになるので、それだけは避けたかった。

約束手形の裏書譲渡・為替手形

 約束手形の裏書譲渡は、当店振り出しか否かで仕訳も変わり、そこも過去問を解いて怪しかったので、これまた無理やり頭に叩きこむことにした。

 また、ちょくちょく過去問に「為替手形」が出てきたのだが、なぜかテキストに解説が無かったので、ググッて解説を読んだ。同じテキストを使う人は注意したほうが良い。が、後で気付いたことなのだが、2016年4月以降は「為替手形」の問題が削除されるらしく、だから最新版のテキストにも載っていなかった。

失敗したこと

電卓電卓 / kanonn

電卓は事前に確認をすべし

 自分の持っている電卓が簿記試験でも使えるかどうかは、絶対に事前確認が必要だと痛感した。

勉強中から電卓を使うべし

 私は基本的に図書館で勉強していたため、音がうるさい電卓を使わずに、スマホの電卓で済ましていた。これをやると試験当日は慣れていなくて結構焦るので、絶対に使いならすべきである。

財務諸表の作成問題も対策すべし

 10回に1回なら大丈夫だろうと言う目論見は大失敗だった。運良く時間をたっぷり使ったおかげでかろうじて失敗を避けることが出来たが、これを対策しておくことが一番のリスクマネジメントに繋がっていただろう。

 

まとめ

 半ば諦めていたが、受かって良かった。が、このような戦法が通じる試験はあまりないだろうし、社会人になれば長期休暇でないかぎりそもそもこの戦法を使えない。よって、簿記の勉強にあまり時間を割けない学生にしかおすすめできない。

 ただ、速攻とはいえ大方は理解できるので、2級を受けるための基礎を固めたい方には、わりとオススメかもしれない。もちろん時間が経つとあっという間に記憶がなくなると思うので、すぐに受験することを推奨する。

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